2020年12月30日、オリジナル曲「アイスクリームノウタ」を公開した。記念すべき1曲目の公開だ。今思えば、なぜこの曲を1曲目に選んだのだろうか意味が分からない。
この記事では、曲の説明と制作裏話を記録する。基本的に自分の振り返りのためだが、構成や使用プラグインもある程度公開するのでもしかしたら誰かの役に立つかもしれない。
曲の説明
概要
アイスクリームへの時空を超えた愛。
歌詞
みんなほしがる だれもがひれふす
すてきなすてきなアイスクリーム
リットルで食べられる いつまでも食べられる
世界にあまねく 魅力がうずまく
おいしさ360° なんてなんてずるいんだ
一滴たりともこぼさない
一生飽きない死んでも飽きない 甘い甘いこのひとくち
朝でも夜でもかまわない
構成
- Vocal: 謡子 (NEUTRINO 音声合成エンジン)、バックボーカルは自分
- Piano: Studio One Grand Presence (Presence XT:付属音源)
- Guitar: ライン録音してアンプシミュレーター
- Drums: Studio One Impact XTにフリー音源を読み込み
- Bass: Ample Bass P Lite II
- Percussion: Studio One Salsa Kit (Presence XT)のビブラスラップ、タンバリン、トライアングル、そしてAlan ViSTa Chau Gongs
音源はすべて無料、エフェクタも有料プラグインは使っていない。
制作裏話
背景
ある日、『アイスクリームの歴史物語』という本を読み、冷凍庫がない時代から人々が何とかしてアイスクリームを食べようと努力を重ねてきた歴史に感動し、この曲を着想した。
ちなみに、こちらのサイトで簡単な歴史を知ることもできる⇒早分かり!アイスクリーム史|アイスの国へようこそ|日本アイスクリーム協会
作詞作曲編曲
歌詞とメロディは溢れるインスピレーションによって一気に完成した。これが初期衝動というやつか。ロシア民謡風でかつロックな怪しくも力強い曲調に感動しつつ、編曲開始。ピアノで作った進行にギターとボーカルを重ねてみたところ、「この曲を生かすにはもっとパワフルなボーカルとサウンドが必要」と感じ、リズム隊の追加と共にボカロを使ってみることに。NEUTRINOという無料で使えるAI音声合成ソフトを見つけ、そこで謡子の存在を知る。サンプル音源を聴き、「これだ!」と確信。まず楽譜を作って歌ってもらうという手順に慣れず(楽譜は読めない)、楽譜通りに歌ってくれないこともあって苦戦した(NEUTRINOの不具合。今はかなり改善している)。
強力なメインボーカルを得て、自分たちはバックに回り、サウンドも強化。ピアノ、ギター、ドラム、ベース、パーカッションのバンド編成に。クオンタイズ(録音後に拍子を合わせること)をしなかったのでリズムがずれているが、生々しさは出たと思う。
ドラムは、Studio One付属音源だと力強いアコースティックドラムがなかったので、フリー音源を導入した。これは長くなるのでいずれ別記事で書く。
ミックス・マスタリング
当時はミックス・マスタリングが何なのか全くと言っていいほど分かっていなかったので、ほとんど音量調整とパン振りしかしていない。音のぶつかり合いが起こって聴きづらい。この混沌とした感じが曲に合っていると言えばそうなのだが、混沌の中でも聴きやすくはできるのではないかというのが反省。
動画
曲の世界観を表現しつつインパクトのある動画を作るのが今回の大仕事だった。時空を超えたアイスクリーム愛を表現するため、いろんなアイスクリーム画像を収集。フリー画像サイトのUnsplashとPixabayにお世話になった。ペイント3Dで背景と切り離す作業を地道にこなし、準備完了。
動画編集にはAviUtlを使用。歌詞フォントは「トガリテ」でちょっと狂気を出し、音声に連動して拡大するアニメーションでさらに狂気と躍動感を付加。画像と歌詞を並べて、アイスを回してみたり増やしてみたり楽しんで作った。
評価
ニコニコ動画とYouTube両方で公開したのだが、評価はいまひとつ。YouTubeで200回、ニコニコ動画で300回ほどの再生回数だ。やはり音の処理がしっかりできておらず聴きづらいのと、同じ歌詞と曲調を2回繰り返すだけでシンプル過ぎたのだと思う。「だんご3兄弟みたいに大人気になったらどうしよう」という妄想もしていたが、杞憂だった。「ひどすぎて無視されたらどうしよう」という心配もあったが、ちゃんと聴いてくれる人がいた。みなさんもあまり期待や心配をせずに、どんどん作って出して失敗しながら成長しよう。
おわりに
アイスクリームノウタ。繰り返すが、なぜこの曲を1曲目に選んだのだろうか意味が分からない。でも作者としてはとても気に入っている曲なので、もっとDTMの腕を上げてこの曲をパワーアップさせたい。そう思って、実はリメイク作も公開した。それはまた後日。
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