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DTM用パソコン・スマホはハイスペックじゃなくて良い。おすすめ紹介【2022年7月】

Computer and Smartphone for DTM

DTMには、音をまとめて曲にするためのDAWが必要だ。そしてDAWには、それを起動するためのデバイス、パソコンやスマホが必要だ。でも、パソコンやスマホなら何でも良いわけではない。性能が低いパソコンだとDAW動作が重くなったり落ちたりする。では、DTM用パソコン・スマホに必要なスペックとは?

結論から言うと、DTM用パソコン・スマホはハイスペックじゃなくて良い。現在の水準だと「標準的なスペック」で十分だ。安いからと低スペックにすると泣きを見るが、だからといって高額なハイスペックにせず、他に資金を回した方が良い。この記事でそのことを説明する。おそらく同じパソコンやスマホで「動画編集」もしたいという人は多いと思うが、それも重いアニメーションを使わない限り同様のスペックで問題ない。これは別記事で説明する。ちなみに、MacやiPhoneはよほど古いものでない限りスペックの心配は無用なので、WindowsやAndroidに絞る。

「スペック詳細はどうでも良いからおすすめを教えてほしい」という方は、目次からおすすめパソコン・スマホの項目に飛んでほしい。

DAWについて、またStudio Oneについては以下の記事へ。

DAW/Studio Oneってなんだろう。 ~ kamoshakeh music

Studio One 5 グレード比較。Artistで十分? ~ kamoshakeh music

⇒DTM機材まとめ記事:DTM必需品・おすすめ機材まとめ ~ kamoshakeh music

DTMに必要なパソコンのスペック

Studio One公式サイトによると、必要なスペックは以下の通り。他DAWでも似たようなものだと思う。

  • OS:Windows 10以降(64-bit)
  • CPU:Intel Core i3またはAMD A10プロセッサー以上
  • メモリ:4GB RAM(8GB以上推奨)
  • ストレージ:40GB以上の空き容量
  • ディスプレイ:1366x768解像度以上のディスプレイ(高DPI推奨)

以上のスペックでも動作するが、最低限だ。かつてほぼ最低限スペックのパソコンを使っていた経験上、30トラック以内の曲で重いエフェクタを使わないなら問題ないが、それを超えると動作が重くなったり落ちたりする可能性がある。「重いエフェクタ」にもいろいろあるが、例えばAmplitubeという高機能なアンプシミュレーターを4つ使ったら急に落ちてもう起動できなくなったファイルがある…。ストレージは、他にどれだけアプリやデータを入れるかにもよるが、総容量256GB以下だとおそらくギリギリだ(今の自分)。それを踏まえて、少し余裕を持ったスペックはこうなる。

  • OS:Windows 10以降(64-bit)
  • CPU:Intel Core i5またはAMD Ryzen 5
  • メモリ:8GB RAM
  • ストレージ:500GB SSD + 1TB HDD
  • ディスプレイ:1920x1080(フルHD)

これは、現在流通しているパソコンでは標準的なスペックだ。下記のパソコン比較サイトでも、「一般家庭用パソコン」の区分に入る。

-> ノートパソコン おすすめ2022年最新機種【PC専門】the比較

ちなみに、IntelとAMDの違いはこちらの記事が分かりやすい。

-> RyzenとIntelの違いを比較、どちちを選ぶべきか目的別に提示してみた

結論、音楽制作ならどちらでも良さそうなので個人的には安くて省電力に優れたAMDを選んでいるが、お好みで。

メモリはできれば16GBあればより快適になるはず。8GBでも基本的に問題ないが、重いエフェクタをたくさん使ったり他のアプリも同時に立ち上げていたりするとさすがに動作が重くなったり落ちたりする可能性はある(経験あり…)。でも、16GBあるからと油断して保存せずに作業すると泣きを見るので気をつけよう。

現在主流のSSDの方がHHDよりもずっと高速だが、その分高価だ。そこで、外付けHDDを導入してそこに音源ライブラリなどのデータを保存して、メインストレージのSSDにDAW本体などアプリを保存すれば、速度と容量の両方を確保できる(最初からSSD+HDDの構成になっているパソコンもあるが、高い)。


とりあえずDTMerが音源ライブラリ+その他データを保存するだけなら1TBあれば余裕だと思う。手のひらサイズなので持ち運びも楽。

ディスプレイは、最近のノートパソコンや外部モニターではおそらく満たしているスペックだ。DAWはメイン画面+音源+エフェクタなど複数のウィンドウを立ち上げて作業するので、ノートパソコン+外部モニターまたは外部モニター2つでデュアルディスプレイにすると快適だ。例えばこんなやつ↓


画面の大きさは部屋や机のスペースと相談だが、23.8型+ノートパソコンの画面があればDTMも複数ウィンドウを同時に見られてかなり快適だ。

DTM用おすすめパソコン

以上を踏まえて、おすすめパソコンを紹介する。コスパ最強、LenovoのIdeaPadだ。kamoshakehも5年くらい前のIdeaPadに今もお世話になっている。パソコンは毎年モデルチェンジするので最新モデルの紹介になるが、自分も買いたいと思っている。中古パソコンは安いがバッテリーの消耗が心配で買ったことがないので、ここでは新品のみ(持ち運ばない前提なら中古でも良いと思う)。

また、商品リンクはLenovo公式ストアと楽天の2つを掲載している(Amazonは旧モデルしか無かったので省略)が、Lenovo公式ストアの方が圧倒的に安く、スペックもある程度選べる(楽天はほぼ選択肢がない)のでおすすめ。商品画像は楽天のもので、スペックが書かれているが、Lenovo公式ストアだと他のスペックも選べるので詳細はそちらを見てほしい(在庫切れ、リンク切れ注意)。また、価格は変動があるので、参考程度にしてほしい。

Lenovo IdeaPad Slim/Flex

スペックは公式ストアならいくつかの選択肢から選べて、おすすめはCPUがRyzen 7、メモリが16GB、ストレージが512GB SSD。この構成でもSlimなら9万円台。これより下位のものは6万円台だが、メインストレージが256GBになってしまい、経験上かなりギリギリだ。また、おすすめスペックはコスパがすごい。通常、ノートパソコンの方が同じスペックのデスクトップより高くなるはずなのだが、これはその辺のデスクトップより安い。Lenovoさんはどうかしてる。Flexはディスプレイがタッチパネルになっていて(ペン付き)、ぐるっと回してタブレットにもできるが、その分1万円ほど高価。

画面の大きさは14型。ひと回り大きい15.6型モデルもあるが、14型がおすすめ。どちらも使ったことがあるが、15.6型は持ち運びしづらい(B4ファイルとほぼ同じ大きさ、大きめのバックパックに何とか入るくらい)。その割にDAWの見やすさはあまり変わらない気がするので、結局外部モニターが欲しくなる。あまり持ち運ばないなら15.6型でも問題なし。

DTMに必要なスマホのスペック

Androidスマホで動作するDAWであるZenbeats公式サイトによると、必要なスペックは以下の通り。

  • OS:Android 8.0以降(32ビット/64ビット)
  • CPU:デュアルコアCPU以上
  • メモリ:2GB(4GB以上を推奨)
  • ストレージ:2GB以上の空き容量

パソコンと比べるとかなり低スペックでも動作することがわかる。Android 8.0は2017年リリース。スマホへの搭載は2018年ごろからだろう。スマホは2年から5年で買い替えられることを考えると、現在使われているスマホの多くがこの要求スペックを満たしていると言えるだろう。動画編集も同様で、簡単な動画ならアプリでサッと作れるし、こだわらないならハイスペックは必要ない。

個人的には、画面の見やすさ、操作性、できることの多さを考えるとパソコン派だが、どこでも持ち運んで気軽に作業できる利便性は捨てがたいし、通勤・通学時間などを使ってスマホでおもしろい音楽を作っている人たちは素直にすごいと思う。

DTM用おすすめスマホ

4年以内のモデルなら何でもOK

特になし。よほど古いものでない限り必要なスペックは満たしているはずなので、手持ちのスマホやタブレットで気軽に始めてOK。パソコンと比べてできることは少ないが、その制限の中でこそ生まれる音楽もある。選択肢が少ないと迷う時間が減ってより大事な作業に集中できるからだ。これはパソコンでもそうで、プラグイン等はたくさんあれば良いわけではなく、少数精鋭で限られたものを使い込んだ方が良い、というのが持論だ。話が逸れたのでこれはまた後日。

おわりに

パソコンやスマホは決して安い買い物ではない。なので慎重に選ぶ必要がある。でも、「DTM用パソコンはハイスペックじゃないと…」という誤った情報によって高価なハイスペックパソコンが買えずDTMを始められないのは残念だ。DTMはハイスペックパソコンじゃなくてもできる。なので気軽に始めて、溢れ出る思いとメロディを曲として形にしてほしい。楽しいので。

⇒DTM機材まとめ記事:DTM必需品・おすすめ機材まとめ ~ kamoshakeh music

⇒DTM記事一覧:初心者のためのDTM手順(ロードマップ) ~ kamoshakeh music

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